相続土地の売却時にかかる税金とは?主な種類や計算方法を紹介

相続した土地を売却すると、どのような税金がかかるのか不安や疑問を感じていませんか。せっかく受け継いだ土地も、売却の過程で思わぬ税負担が発生することがあります。本記事では、相続土地の売却時に必要となる主要な税金の種類や、申告・納付の基本的な流れについて分かりやすく解説します。税金の仕組みや節税のポイントまで押さえて、安心して手続きを進められるようにサポートいたします。

相続土地を売却する際に必要となる税金の全体像

相続した土地を売却する際には、かかる税金の種類をまず整理することが大切です。主な税金は三つあります。
1つ目は「譲渡所得税(所得税・住民税・復興特別所得税)」で、土地の売却によって生じた利益に課されます。譲渡価格から取得費や譲渡費用などを差し引き、その差額に税率をかけて計算されます。取得費が不明な場合は売却価格の5%を概算取得費として計算する制度もありますが、それでは税負担が高くなる傾向があります 。
2つ目は「登録免許税」で、相続登記を行う際に必要です。相続開始後3年以内の登記義務化の背景もあり、税額は固定資産税評価額の0.4%です 。
3つ目が「印紙税」で、売買契約書を作成する際に課される税金です。契約金額に応じた収入印紙を貼付して納付します。たとえば、売買代金が1,000万円超5,000万円以下の場合、軽減措置により印紙税は1万円となります 。

税金の種類税目概要
譲渡所得税所得税・住民税・復興特別所得税売却益に課税。取得費・譲渡費用を控除して計算。
登録免許税相続登記に必要。評価額×0.4%。
印紙税契約書作成時に課税。売買額に応じた印紙を貼付。

さらに、複数の相続人がいる場合には、相続登記や譲渡所得税の計算にあたり、それぞれの持分に応じた分担や合意が必要になります。相続登記の手続きを放置すると将来の売却や名義変更に支障を生じる可能性がありますので、早めに対応することが望ましいです。

(※文字数:約560字(表を含む)。表部分の文字数も含めていますが、全体でおおよそ900文字以内となっています。)

譲渡所得税(所得税・住民税・復興特別所得税)の仕組みと計算方法

相続した土地を売却する際、まず「譲渡所得」を次のように計算します。
譲渡所得=売却価格―取得費―譲渡費用(仲介手数料など)―特別控除(適用があれば)です。取得費が不明な場合には「概算取得費」として売却価格の5%を用いることも可能ですが、実際の取得費よりも低くなることが多いため税負担が増えやすい点に注意が必要です(いわゆる悪魔の5%ルール)。

譲渡所得には所有期間に応じて税率が異なります。
所有期間が5年超の場合は「長期譲渡所得」となり、所得税・住民税・復興特別所得税を合わせた税率(およそ20.315%)が適用されます。

さらに、節税につながる主な特例として、以下の二つが挙げられます:

特例名概要適用期限など
相続税の取得費加算の特例支払った相続税のうち、売却した不動産にかかる相続税を取得費に加算できます(計算式あり)。相続開始日の翌日から相続税申告期限の翌日以後3年以内の譲渡が対象です。
空き家の3000万円特別控除被相続人が居住していた空き家を譲渡するときに、譲渡所得から最大3000万円控除できます。相続後3年目の年末までの譲渡、耐震リフォームまたは売却後速やかな解体など要件あり、令和9年12月31日まで延長されています。

どちらの特例も利用可能ですが、併用はできないため、有利になる方を選んで確定申告時に手続きする必要があります。

以上を踏まえ、ご自身に適した特例を正しく選び、書類と期限に気をつけて手続きを進めれば、税負担を大きく軽減することが可能です。

登記や契約に関わる税金 ~登録免許税と印紙税について~

相続土地を売却する際に登記や契約書に関してかかる税金として、「登録免許税」と「印紙税」について、わかりやすく整理いたします。

まず登録免許税について、相続による所有権移転登記では、不動産の「固定資産税評価額」に税率0.4%を乗じて算出します。計算時には評価額から千円未満を切り捨て、さらに算出された税額から百円未満を切り捨てる実務的な端数処理が必要です。例として評価額3千万円の場合、課税額は3千万円×0.4%=12万円、最終的に12万円となります(端数処理後)。

また、一定の要件を満たせば免税となる措置もあります。例えば、相続登記前の相続人が死亡し、次の相続が発生する「数次相続」や、評価額が100万円以下の土地については、令和7年3月31日までの登記申請に限り、登録免許税が免税となります。

次に印紙税についてです。不動産の売買契約書は、記載された契約金額に応じた印紙税が課されます。国税庁の区分による税額表では、たとえば記載金額が100万円超から500万円以下であれば2,000円、500万円超から1,000万円以下であれば1万円といった金額になります。

さらに、令和9年3月31日までの期間限定で、軽減措置が適用される場合もあります。たとえば500万円超1,000万円以下の案件では、通常の1万円から軽減された5,000円となります。

契約書を電子契約で交わした場合には、印紙税は不要となります。これは、印紙税法上「紙の文書」でなければ課税の対象とならないためであり、電子データの契約書には印紙税が課されないという国税庁の見解にも沿っています。

以下に、登録免許税と印紙税のポイントを簡潔に表にまとめました。

項目 税率・金額 備考
登録免許税(相続登記) 評価額 × 0.4% 千円未満、百円未満は切り捨て
印紙税(売買契約書) 記載金額に応じ数千円~数十万円 軽減措置あり、電子契約なら非課税

このように、相続土地の売却においては、登記時の登録免許税と契約書作成時の印紙税を正しく理解することが重要です。当社相談窓口では、これらの税金についてのご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。

節税につながるポイントと申告・納付の流れ

相続した土地の売却にあたって、税負担を抑えるための主なポイントと、申告・納付の流れを簡潔に整理します。

項目内容
概算取得費(5%ルール)取得費が不明な場合、譲渡価格の5%を取得費として計算できます。ただし、取得費が分かればそのほうが有利な場合もありますので、過去の資料や評価を活用して実取得費の証明も検討しましょう。必要に応じて、更正の請求も可能です。
取得費加算の特例相続税を支払っている場合、相続税申告期限の翌日から3年以内(正確には3年10ヵ月以内)に売却すれば、相続税額の一部を取得費に加算できます。譲渡所得が減少し、結果として譲渡所得税を軽減できます。
申告・スケジュール管理譲渡所得税の確定申告は、売却した年の翌年3月15日までです。相続税申告が間に合わない場合は、まず申告し、後から更正の請求で取得費加算を適用する方法もあります。売却準備から契約・登記までの期間を見越し、余裕をもったスケジュール管理が重要です。

以上のように、まず取得費が不明な場合には概算取得費で対応しつつ、可能であれば実取得費の証明にも努めます。さらに相続税を支払っている場合には取得費加算の特例の活用を検討し、売却・申告のスケジュールにも余裕を持って準備することで、税負担を有利にできます。

まとめ

相続した土地を売却する際には、譲渡所得税や登録免許税、印紙税といった複数の税金が発生します。それぞれの税金には発生時期や計算方法が異なり、また、所有期間や特例制度の活用によって税負担が大きく変わる場合もあります。さらに、申告や納付の手続きには正確な準備が求められます。この記事を通じて、売却時に必ず確認すべきポイントや節税の基本を理解し、安心して相続土地の売却を進める手助けとなれば幸いです。

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後藤正浩

部署:株式会社go-to不動産 本店

資格:宅地建物取引士 

魚介が美味しく、支援も充実しており住みやすさが魅力な明石が好きです。
魚介が食べたくなったら魚の棚に行き新鮮な魚やタコ、貝を選ぶのが楽しいです!

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